「大吾も花ちゃんもありがとう」 私は安浦と花ちゃん、大吾の三人の間に飛び込んだ。 驚きながらも受け止めてくれた。 友達って大切で、暖かくて、優しくて、心の支えって初めて気づいた。 気づかせてくれたのはみんなが居たから。 ありがとう。 「玄関ではなんだからヤスの部屋行こうぜ」 あたかも自分の家かのような口ぶりの大吾は安浦の家のことをよく知っていた。 さすが幼馴染なだけある。 「適当に座れ、茶持ってくるから。ヤスが」 いや、そこはお前が持ってこいよ。