もう収集がつかなくなった状態で半泣きになり、諦めて怒られようと思った矢先の出来事だったー… 「はーい落ち着いて花嬢、大吾坊ちゃん」 バットでブンブンと素振りをしていた大吾のバットを片手で止めて、花ちゃんは今にも私にビンタをしようと振り上げていたてを空いているもう片方の手で牽制してくれた。 …助かった、私の寿命は伸びたよ。 ありがとう庵治さん。 「もう!なんなのよ!離してよ!!」 持たれていた手を振り払うと、花ちゃんは喋りまくった。 「なんなのよ!安浦も夏帆も!!」