元気よく立ち上がった安浦をボーッと眺めて座っていると、 「なにやってんだよ、夏帆も行くんだよ」 無理やり立たされた。 お会計は元気さんが払ってくれてたが、領収書貰っていた。 「お名前いかがされますか?」という問いに 元気さんは「瀬橋で。」と返していた。 …それはないでしょ。格好つかないでしょ。 外に出ると公園付近に止めてあった白い少しお値段が高めの乗用車の所へと足を進める。 「…この車いくらなんですか」 明らかにあんたの年で買えるような車じゃないでしょ。