大嫌いなあなた


もう元気さんと話してたらメンタルボロボロなんですけど。

「若、お帰りなさい」

シュンと下を向いてショゲていると、急にビシッと態度を改めた元気さん。

「おう…って夏帆?」

それは安浦が来たからで。

「ひ、久しぶり…」

二週間ぶりの安浦は少し痩せて、いややつれて疲れているように見えた。

「若、コーヒー飲みます?」

元気さんは気をきかせてくれて、私と安浦を近くの喫茶店へと案内してくれた。

店内は昼間の時間だからOLやサラリーマン、
おじいちゃんおばあちゃんで賑わっていた。