大嫌いなあなた


次の日学校へ行くと安浦の姿はまだ見えなかった。

「安浦今日も来てないらしいよー」

次の日も、その次の日も学校へは姿を現さなかった。

安浦が来なくなって2週間が過ぎた頃、大吾がボソリと呟くように話してきた。

その時は体育館裏の風通しの良い日陰でお昼ご飯を食べて5時間目をサボっている時だった。

「ヤス、明日来るってよ」

「はぁ!?アタシがラインしても返してくれないのになんで大吾が知ってるのよ!」

安浦が休んでる間に花ちゃんラインしてたんだ。