病院に着き、ナースステーションでお目当の人の病室を聞くと急いで走り出した。 「病院では走らないで!」 看護師さんが後ろから叫んでいたがそれどころではなかった。 バンッと扉を音を立てて開けると病院特有の消毒液の匂いが鼻を通り抜けた。 「おう夏帆か」 白いベットの上では元気そうに片手を上げて笑っている安浦の姿がある。 「ちょ、あんた大丈夫なの!? さっ、刺されたって聞いたけど…」 あたふたとベットの横で手をブンブンとしているとプッという笑い声が聞こえた。