「黙ってヤられてろ」

そう言って無理やり私の服を脱がせた。

前にもこういう事あったな。

安浦と初めてした時も玄関だった。

やっぱり兄弟なんだってその時思った。

ふと安浦の顔が頭をよぎり、私は軽く惚けていたのに正気に戻された。

「…やっぱり出来ません」

もう身体で解決はしたくない。

辰治さんが目の前で殺されたあの日から毎日見る夢。

お兄ちゃんが遠くへ行って、目の前で辰治さんが龍太さんに殺される夢。

怖くて夜も眠れない日々。

だけど、安浦の一言で心が軽くなるんだ。