パタンと閉まったドアに手を差し伸べようとするとその手を掴んだ龍太さん。
いきなりの事頭が混乱していたのでとりあえず話して欲しくて龍太さんに話しかけたが、
「離してくださ…」
言葉は遮られた。
ー…龍太さんの唇によって。
口の中にほのかにタバコの苦味があり思わず顔を歪めた。
「離して!」
胸板を押すも虚しく、龍太さんのキスが角度を変えて降ってくる。
他の女なら喜んでキスを貰うがお生憎様、私は龍太さんなんて眼中にない。
私が好きなのは安浦だ。
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