大嫌いなあなた


「今からでも実家に戻ってくる気ないか?」

「ないよ」

即答する私を見てお兄ちゃんはまたため息を吐いた。

お兄ちゃんの顔から疲労がたまっているのがわかる。

「なら尚更学校だけは行け、な?」

「…わかった」

そこまで言ってお兄ちゃんの説教は終わりを迎えた。

お兄ちゃんの負担になりたくないんだよ。
奥さんや子供までいるのに妹にばっかり目をかけてられないでしょ?

そろそろ私も兄離れしなきゃいけない年だし丁度良かったんだよ。

…そう思い始めた一人暮らしでは余計兄の負担を大きくする一方で、負担を増やしているのは私本人だった。

わかっていながら子供な私は小さな反抗ばかりを繰り返して、こうやってお兄ちゃんに迷惑をかけている。

まだまだ子供だな私。