『痛い…』 ギリギリと掴んでいた手がパッと離れたと思えば次の瞬間首に巻きついていた。 『一緒に行こう夏帆』 …嫌だ。 辰治さんは私を道ずれにしようとしている。 『一緒に…』 そう言いかけた時だった。 『死ね』 そう言って龍太さんが拳銃を構えて辰治さんに引き金を引いた。 …またあの光景。