「夏帆この色似合うよ」 「本当だっ、可愛いね」 キャピキャピと女子高生らしい会話をしていると店員さんが話しかけてきた。 「今こちら女子高生に大人気なんですよ。 よかったら塗ってみます?」 「いいんですか?」 「えぇ、こちらへどうぞ」 店員さんは慣れた手つきで試供品を私の唇へ塗ってくれた。 オレンジに近い赤のリップを購入して、花ちゃんと少し話して二人とも家に帰った。 「じゃあまた明日ねー」 「うんまた明日」