大嫌いなあなた


「着きました」

運転手さんがそう言ってくれた。

「あとは歩きでも大丈夫です」

ここから私の家?まではそんなに距離ないし歩きでも大丈夫。

「そうですか、お気をつけて」

ぺこりと頭を下げる運転手さんにつられて私もお辞儀をした。

「行くぞ夏帆」

「あ、うん!」

降りるときにもう一度お礼を言い、先にスーパーに入った安浦を追いかけた。