大嫌いなあなた


駐車場に着き、白い普通車に乗り込む安浦。

私も後に続き乗り込む。

「出して」

その言葉を合図に車は発進した。

最初は乗り込んだ時、運転席に龍太さんがいたらどうしようかと思ったけど少し安心した自分がいた。

運転手は30代くらいの強面のおじさんだった。

「スーパーでいいか?」

「うん」

「お前って自炊出来たっけ?」

「一人暮らし舐めんなよ」

一年と少し私は一人暮らししてたんだよ。