大嫌いなあなた


「ならこれでいいよ」

2DKの部屋を選んで安浦に突きつけた。

まあ値段も高くなく安くもなく。

中間だな。

「了解、ここなら俺らも泊まれるし」

ガチで泊まる気だった安浦に呆れてモノも言えない。

「なら用意してくるからちょっと待っとけ」

そう言って部屋から出て行った安浦が帰ってきたのは20分後。