ベットから起き上がると、声をかけられた。 「…や、すうら」 ショックなものをみたおかげで喉はカスカスで絞り出すような声しか出ない。 それでも聞き取ってくれた安浦。 「ごめんな夏帆。それとこれ飲め」 いつもの笑顔で話しかける安浦がペットボトルの水をくれた。 私はそれを一気に飲み干した。 安浦は笑っていた。 いつもの笑顔で。