「怖いかもしれないけど少しだけ我慢して」 敬語で話さなくなった庵治さんを不思議がることもそのことは思わなかった。 ただ怖くて、息をするのもやっとな程。 抱き抱えられた事さえも気づかなくて。 私が正気に戻ったのはそれから2時間後の事だった。 目が覚めたら(借)わたしの部屋にいて。 ベットに横になっていた。