拳銃を出したからにはやることは一つ。

辰治さんを殺す気だ。

やめてほしいのに身体は動かないし、喉からは変な音出るし、震えてるし、立っていることもやっとなのにー…

「いい夢見ろよー…親父」

「ふっ、ああ」

静かに瞳を閉じ覚悟を決めた辰治さんに銃口を向け引き金を引いた。

パンっと大きな乾いた音が部屋中に響く。