「龍太、お前が正樹を殺したんだ」

ドクンと嫌な音を立て始めた私の心臓。

ドクドクと鼓動を鳴らす心臓に、何故か冷や汗が止まらない。

「夏帆、よかったな。…殺人犯と一緒で」

「ーー…っ」

ガラガラと音を立てて崩れる“何か”。

「黙れ」

そんな私を無視して龍太さんは辰治さんの手を踏みつける。