「龍太、お前俺が静香に正樹を殺るように命令してたの知ってたんだろ?」 「ああ」 「静香が正樹殺るってわかってたんだろ?」 「ああ」 チラッと辰治さんは虚ろな目で私を見た。 え、なに…? 「殺る指示を出したのは確かに俺だ。だが、それを知ってて静香を放っておいたのは龍太お前だ。俺たち共犯だな」 ニヤリと不気味な辰治さんは私を見て口を開いた。