部屋に訪れた沈黙を破ったのは龍太さんだった。 形の良い薄い唇を開いた。 「静香にそうさせたのは親父だ」 「…え」 意味がわからない。 だって辰治さんすごくいい人そうな顔で私の事預かってくれたじゃん。 それがこんなのって…