「すいやせん」と強面は言う。 「さーせん」と庵治は言う。 いやいや、そんな事より… 「夏帆紹介が遅れたな。右が庵治で左が元気だ。病室で会ったよな?」 「ぶっ…う、うん!」 堪え切れない笑いをバレないように鎮めようと心の中で一、二、三と数を数えてみた。 だって、だって!!