「おかえりなさい若」 玄関を丁度通り抜けた時に、安浦に話しかけてきた…病室であった王子。 王子の横には強面男が突っ立ていた。 「おお、ただいま」 龍太さんとは違ってちゃんと挨拶は返す安浦ってやっぱりどこも気取っていない。 「…お嬢さんもご一緒でしたか」