「あれって…」 薄気味悪い路地裏を指さす先を辿る安浦はソレを見るなり眉間に皺を寄せ、 「見て見ぬフリしろよ」 巻き込まれるぞ、と言い早足でその場から離れようとしていた。 私は置いて行かれないように必死に安浦について小走りをした。 「ちょ、速い!速いってば!!」