大嫌いなあなた


それでも安浦は掛けとけって足元に自分の上着をかけたままにした。

まあ優しさなんだろうけど。

とりあえずお礼だけ言って、昇る朝日を見つめた。

丘の上から出てきた朝日に青春を感じた。

高校二年生の青春は一瞬だ。
だからこそ今を一生懸命生きねばならない。