大嫌いなあなた


外に出ると、コンビニの駐車場には高そうな高級車が一台止まっていた。

車を見ながら横を通り過ぎようとした時だったー…

「おい」

ドスの効いた声は地を這うような低い声で夜の空気がよく似合う人だった。

「…りゅ、うたさん?」

タバコを吸いながら、ダルそうに車にもたれかかっている龍太さんの姿があった。