「痛い!」 倒れこんだ私はバランス感覚を失い後部座席の足元にスッポリと入って抜け出せなくなっていた。 「ぶはっ、何やってんだよ」 抜け出せない私を見て大爆笑する安浦に今すぐにでもぶん殴りたい衝動にかられる。 「冗談冗談」 未だ笑いが収まらない笑いを隠そうと必死になって真顔を作ろうとする男は私を引っ張り上げてくれた。