「っとまぁこれぐらいにしておいて、広瀬さん。松川さん。出てらっしゃい」

ギクリッ。
隠れていた意味は無かったようだ。

仕方なく覚悟を決めて大悟の背中から顔を出すと、山本先生は口に引かれていた赤い口紅でテカテカな口を大きく歪めていた。

「あなた達3人はこの授業が終わるまで廊下に立ってなさい。それと放課後には反省文を取りにいらっしゃい。」

そう言い残し山本先生は6組へと帰って行き、月宮先生も7組へと帰っていった。