「ありがとう安浦」

「気にすんな」

私は瞼を閉じた。
少しだけ見れた現実に、私は安堵のため息を漏らした。

「落ち着いたらお前はいつものように笑ってろよ」

「うん…少しだけ、待っててね」

もうちょっとしたら私、いつもの私に戻るから。

だからもう少しだけこうしてても良いかな?

瞳を閉じ、安浦に身を預けたまま頭を撫でられ安心する私はどうしたのかな。