完璧秘書の可愛い弱点

第一会議室に着き、沈黙が続く。その沈黙を破ったのは社長だった

「今まで、どこに居た?」

『ど、どこって...ここですけど...』

「誰と?」

『か、柏木君と...』

「何故?」

え、な、何故って聞かれても...柏木君に告白され襲われかけたが必殺技の蹴りでなんとかなって気付いたら時間がとんでもなく進んでて顔面蒼白で戻ろうとしてたところです、なんて言えないし...

「...ぱい......だぞ...!」

『はい?』

聞こえない。社長、ちょっと声小さいわよ...

「心配したんだぞ!!休めと言ったのに無理に会社行くわ音楽が流れても社長室に来ないわ俺はまたお前が倒れたかと思ってさっきからその辺突っ走ってたんだからな!」

え、え...は...?

『えっ...あ...すいません、でした...』

とりあえず社長に心配をかけちゃったし、謝らないと...にしても社長、なんか可愛い、かも?

「と、こ、ろ、で...」

と、思った私が馬鹿だった。さっきの男の子ような可愛い社長君から一気にどす黒いオーラを纏った社長様になってしまった。今、目の前に居るのは黒い笑みを浮かべた社長...いや、閻魔様だ。突然雰囲気が変わりビクッと肩を揺らした私にじりじりと近づく閻魔様

『どっ...ど、どう、したんですかっ?』

これはまずい。この展開は...っ

「何故、柏木と居たんだ?と、聞いたはずだが...?」

『ひゃあっ...だっ、だから耳元で喋らないでくださいよ!』

い、いくら私が忙しい社長に仕事以外で走らせてしまったからって耳元で喋るのはタブーよ...!