完璧秘書の可愛い弱点

瑠羽は秘書課に用があると行ってしまった

だから俺は今、一人で社長室に居る

にしても...初めてばかりだ、と思う

俺が女に対してこんな気持ちになったり、

俺から女の家に泊まると言ったのも、

名前で呼んだことも、

全部、藤堂...瑠羽が居たからだ

『社長!』

いかん、物思いに耽っている場合じゃねぇな

「...あ、ああ、藤堂。今日の予定は?」

『10時から会議です。午後は13時半から金内社長がいらっしゃいます。
 10時からの会議は...少し、長引きそうですね...』

「...村田建設の事か」

『はい。ロックを厳重にしても、被害が収まらないようです』

「まずいな...これ以上続いたら倒産するのも時間の問題だぞ」

『そうですね...社長はどうなさるつもりですか?』

「まずは原因を見つけるしかねぇな」

『私の方でも少し調べましょうか?』

「あー...いや、しばらく頑張ってきつそうなら頼む」

『分かりました。では私はこれで』

「待て」

『はい?』

「...無理すんなよ」

『...っ!わ、分かっています』

藤堂はそう言って社長室から出て行った

...熱、振り返さなければいいんだがな