完璧秘書の可愛い弱点

ー零ー

電話を切った俺は思わず頬を緩ませた

ふいに、電話を切る前に藤堂が言ったことを思い出す

零さんも、お仕事頑張ってください!か...

なんか...いつもの藤堂とはかなり違ったな

普段は冷静に見えるが、熱のせいとはいえ

可愛かった...!

「魁羅社長!」

「あ、ああ、すまん。で、なんだ?」

「次はしっかり聞いてくださいよ?ここはですね...」

...駄目だ...全く頭に入らねぇ...

熱のせいで赤くなった顔も

潤んだ目も

艶がある声も

全てが俺の頭から離れねぇ...

「社長聞いてましたよね?」

「あ?ああ...」

ああ、そうだ。早く仕事を片付けないとな

家で藤堂が待ってる

電話で早く帰ると言ったじゃないか

なら、約束は守らねぇとな

...とかいうのは建前で、本当はただ藤堂の顔を早く見たいだけだがな

いかんいかん、またぼーっとしてしまっている

俺はやりかけの案件をいつもより早くこなしていった