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「ん、終わりー。おつかれさん。」






ふぅーーー



あぁ、体の底から安心感が広がるよ。





地獄のような時間も過ぎ、痛い検査も無事終わり。



まだ注射跡が痛むけど…終わったからいいや!!




たぶん、あたし思いっきり顔が緩んでると思う…





亮樹兄ちゃんは、ファイルに何か書き込みながら言った。






「よし、これで1週間後また来いな。結果出てるから。」






「えー、めんどくさいなぁ。っていうか、亮樹兄ちゃん家に居るんだしその時でいいじゃん。」





座っているイスをクルクルと回す。




「んー、異常なかったらそれでもいーけど。あったら病院ね。

たぶんそのまま検査入院。」








……さらっとひどい事言った。




異常あったらって…あるわけないじゃん!!


まだ退院したばっかだよ?!





「絶対に行かないもん。」




「だから、異常なかったら来なくてもいいんだって。」






平然とした顔で言う亮樹兄ちゃん。



この人、ほんとにあたしの保護者なのか。



あたしがあんなに治療で苦しんだというのに、もし異常があったら…なんて言葉をなんで表情変えずに言えるんだ!





しかも、検査入院って…





「亮樹兄ちゃん?」