「え、なにそれ?いきなり。」 声からも嬉しそうなのがわかる。 あたしはため息をついた。 「思ったことそのまま言ってるだけですー。」 翔は照れているように、顔を赤くして髪をかいた。 「あっそ」 しばらく、雪が積もった道を歩く。 歩くごとに、雪を踏む音がする。 「入学してから何回告られた?」 「...はっ?」 え、だって高校入ってから一段とモテてるらしいじゃん? 翔は顔を背けた。 「そんなの別にねぇよ...」 ふてくされた顔をした。