「うん……。」 あたしがきょろきょろして、どうしようか迷ってると、不思議そうに見つめられた。 「…どした?おかしくなったか?」 いや…真面目な顔でそういうこと言わないで。 お医者さんの亮樹兄ちゃんが言うと、シャレになんないから。 亮樹兄ちゃんはふっと笑う。 「そろそろ帰らなきゃ。ご飯も食べてないし。」 そう言って、駐車場に向かってしまった。 えっ…ええ……。 ど、どうしよ。言ったほうが…。 「桜ーはやくおいで!」 あーもう! 「はぁーい…」