前から少し気にはなってたんだけど…大丈夫かな。
前に治療で入院してた時は、来なかった時はあったけど…
ここしばらく、ちゃんときてたから安心してたけど。
「はぁぁ……」
あたしの体、どうなっちゃってるの。
ため息をつき、病室に戻ろうと廊下に出ると、突然誰かと衝突した。
「いたっ…」
熱のせいで力がなくなってるあたしは、そのまま後ろに倒れた。
腰を打ってしまった。
うぅ…腰打ったぁ…。
「あぁ、ごめんなさい!大丈夫ですか?!」
そう声をかけて、駆け寄ってきたのは、さっきの男の子のお母さんだった。
「だ、大丈夫です…」
そのお母さんは申し訳なさそうに頭を下げると、すぐ隣に転んでいた男の子を抱き上げた。
「理玖!お姉さんに謝りなさい!痛かったのよ?」
わんわん泣く男の子は、首を振るばかり。
…逃げてきたのかな?そうとう入院が嫌なんだね…
大泣きしてる男の子を見ると、可哀想になってきた。
まだ、小さい。5歳くらいかな?
「いいえ、大丈夫ですよ。気にしないでください。」
そう言って立ち上がろうとすると、腰に力が入らなかった。
…あれ?…え?
うそ、立てない……。
「いったぁ…!」
無理やり立とうとすると、腰がズキンと痛んだ。
痛い…どうしよう。本当に痛い。
「ああっ、大丈夫…?どうしたら…お医者さん…」
お母さんがおろおろして、辺りを見回すと、後ろから声が聞こえた。
「理玖くん、大丈夫ですか…って、桜?どうしたの!」
そこに来たのは、亮樹兄ちゃんだった。
慌ててあたしに駆け寄ると、背中を支えて起こそうとした。
「いたっ…亮樹兄ちゃん、背中と腰が痛い…」
「え?背中と腰?」
状況が分からない亮樹兄ちゃんに、お母さんが間に入った。
「先生、さっき理玖が走ってて、このお嬢さんにぶつかってしまって…」
なるほど、と亮樹兄ちゃんはうなずくと、
「桜、痛いのは腰と背中だけ?他はない?」
「他はない…」


