着いたら、すぐに中に運び込まれ、処置室へ連れていかれた。 かすかに感じる消毒液のにおい。 明るい照明。足音が響く廊下。 ついこの前来たのに、なんだかずっと来てなかったみたいに久しぶりに感じた。 「桜ちゃんっ!大丈夫だからね!」 右手に温かいぬくもりが感じたと思ったら、茜さんだった。 すぐに点滴を刺され、診察され… そこから、あたしの記憶はなくなっていた。