俺は夏音に近づいて抱き締める 少し力を込めただで折れてしまいそうなほど細い夏音は、俺が不安になってしまうほど儚い 「歩都が俺の病室にきたんだ……そこで色々聞いたよ 声がでないことも知ってる 俺の今までの想いを全部言うから、返事はいらないから聞いてて」 夏音の肩が大きくはねたのがわかった 俺は震えている夏音の耳元で、俺のできる限りの甘い声で、愛を囁く 「愛してるよ」