「蒼空…」と僕は空羽を見る



「大丈夫だよ。心配すんな」
と僕の頭を撫でる空羽。




「俺は、平気だ…。空舞は大丈夫か?」

と空羽が聞く。


いつも空羽は自分より僕の事ばっか…

僕は コクンッ と頷いた。


「これが、俺がゼリーしか食べない理由。とその他」
と空羽が言った。


「あっ…忘れてた
空音、イチゴミルク飲むだろ?」と微笑んで言う空羽。

「う…うん」と頷くのが精一杯の僕にイチゴミルクを渡し、
空羽はミルクティーを飲む。


気を使わせないようにと、何かと誤魔化す空羽


藜「蒼空さん、ありがとうございます」

海月「蒼空くんと空音くんにとって、
辛い思い出だったのに…話してくれてありがとう」

愛生「ありがとう…」

海鈴「蒼空、空音ありがとう」

海星「ありがとうな」

儚「…ありがとう。
俺、悠希が死んだ理由ずっと疑問だった。
聞けてよかったよ。ありがとう」

悠「蒼空、ありがとな…。悠希と仲良くしてくれて」

それぞれが、礼を言うのに対して
「別に。」と言ってミルクティーを飲む空羽。

「蒼空…ありがとう。
って言うか…蒼空口調とか変わってる」と言うと

「ん?あ…はぁ…」と空羽は溜め息を吐いた



藜「あれって…蒼空さんの素ですか?」

「うん。あれ、蒼空の素」と僕が応えると

海月「今までの作ってたの?」

「別に、作ってはないが…自然と?
出てくるって言うか…あぁーよくわかんね」
と空羽が髪をグシャグシャにして言う。

「まぁ、あまり気にしなくてもいいと思う」
と僕が言うと悠達は頷いた。