ひとり裏庭で空を見てると、
「君ひとり?」
と声をかけてきたのが
俺の親友となる悠希だった。



「うん…今はひとり。」




「何か…泣きそうな顔してるね…」
と悠希が言った。




「今日…お母さんとお父さんが
空羽達守って死んだんだ。」
と言うと



「そっか…泣かないの?」
と悠希が聞いてきた。



「泣かない…
空舞が代わりに泣いてくれるから。
それに空羽まで泣いたら…心配かけちゃう」



「そっか…偉いね…。

でも、泣いても平気だよ。
僕の前で泣いても大丈夫だよ。
僕しか見てないから」


と俺を抱きしめて頭を撫でながら言う悠希


初めて会ったのに不思議と安心感を与えてくれた