「おはようございます。

席に着いてください。あっ、星さん!
空音の席は、星さんの後ろなので…って
もう座ってますね。」

と苦笑いの千寿。





「千寿、席ありがとう。
見てすぐにわかったよ」

と言えば千寿はまた苦笑いをした。




「千寿!!!僕、蒼空の後ろの席嬉しい!
ありがとう!!!」

と俺の後ろで机に身を乗り出して
嬉しそうに千寿に礼を言う空舞。





「空音。ちょっと落ち着こ?」
と言うとちゃんと席に座り直した。




俺が空舞を相手にしてる間に、
千寿が教室から居なくなってた。


(いつ消えたんだよ…はぁ…)

心の中で溜め息を吐いてたら




「なぁ、お前ら。
ちょっと来てくんない?」

と悠が俺達に話しかけてきた。

(嫌だけど、どうせあれだろ?)


俺達が仕方なく、悠の後をついていくと
たどり着いたのは空き教室。