『あの先輩かっこいいよね〜』
『マジそれな!告白してみようかな!?』
『あんたじゃ無理無理〜』
女子達が噂している学校一のイケメン
杉田竜斗
よく耳にする名前だった、勉強も出来て
スポーツが得意で、歌も上手くて、絵も
上手くて
女の子に、優しくて
男の子とも仲良くて
私には尊い、キラキラと輝いていた
『じゃあこれ、職員室に届けてくれ』
「分かりました」
私は運が悪い体質だ
例えば、楽しみにしていたプリンが売り切れ
ていたり、席替えでも先生の近くだったり
やりたくない係を任されたり
そういう星の周りだとしった
「失礼しました!」
ぺこりと頭を下げ、職員室をでる
すると
「ぶは、あんた悪いことでもしたの?」
学校1のモテ男、杉田竜斗先輩が目の前に
いた
え、まって、こんなタイミングで?
私、まじで運が悪い
「いや〜ごめんごめんからかうつもりだ
っただけ、て、え、は、鼻血!?」
「す、すんませ、あの、」
「バカ!急に立ち上がるな!今すぐ
保健室行くぞ」
あれ、以外と優しい?