ピース

 だって……



 その時は、千裕のことを考えてたんだもん……。


 ……なんて、言えるわけないじゃん



 「また、何か変なことでも考えてたんだろ?」



 前を歩く千裕が笑う。


 考えてたのは、千裕の事だってば……。


 視線が下がる。


 視界に、自信の無さげな自分の足がうつった。



 「あ、そういや明日から夏休みだよな。今年は自力で宿題やれよ。見せてやんねーからな? ……彩?」