ピース

 立ち尽くしたまま、花火に見とれる。


 ここは花火を見るのにぴったりな穴場だ。


 今度、また千裕と__


 __一緒に来れたら……、そう考えようとして、やめた。


 花火を見上げる。


 力強い音が、胸に響く。


 そのせいか、なんだか気持ちが揺れて、視界が歪んだ。



 「千裕のっ……バカッ……!」


 「何がバカだよ……!」