ピース

 彩には誤解されたままで、朝がきた。


 目が覚めてベッドから起き上がると、ちょうどよくメールの着信音が鳴る。


 差出人は彩だった。


 その名前を見て、俺はなぜか、少しだけ安心する。


 またどうせ、今年も一緒に遊びに行こうだとか、そんな内容なんだろう?


 手を伸ばして机の上の携帯を取ると、メールを開いた。



 『今日から夏休みだね! 今年は千裕に好きな人がいるってことを聞いちゃったから、花火大会には、好きな子誘うの頑張ってね!』



 ……花火大会には好きな子を誘う……って、彩とはもう元から一緒に行く予定だったんだっての。