運命の1人目。

次の日の夜、電話がかかってきた。

『 ミスズー♪ 』
『 はーいっ 』

しょうもない話にずっと笑って、話が楽しすぎて窓の外が明るくなってから次の日になっている事に気がついた。

こんなに笑った電話初めて。




その次の日の夜も電話がかかってきた。

昨日いっぱい喋っちゃったから話す事ないなぁ。

そう思ってたけど話は続いていた。

今夜の電話の題は 、 過去の恋愛 だった。

『 ミスズって他に付き合ったヤツとかおるん? 』
『 いやー、マコトくんが初めて! 』
『 あ、そーなんっ!こんなんでごめんね 』
冗談まじりにそう言われた。

『 マコトくんは3、4人ぐらいー? 』
『 んー、そんな感じかな 』
『 誰!私の知ってる人やんね! 』
彼氏の元カノを知りたいとかじゃなくて人の元恋人を聞くことに興味があるんだよね。

『 中学の時やで知っとると思うよ? 』
『 当てていい? 』
『 いーよいーよ 』
優しく笑ってくれた。

『 テニス部のナルちゃん! 』
ナルちゃんはマコトくんと同い年でお金持ちでかわいい。でもちょっときつい性格って友達に聞いたことがあった。
マスミから、マコトくんはナルちゃんと付き合ってたと言うのは聞いたことがあった。

『 え、正解! 聞いたこととかあった? 』
『 まぁ、友達からちょっとだけ? 』
『 ほーほー、じゃあ次もどーぞっ! 』
『 んー、全然思いつかないー。ヒント! 』
『 んーとね、1人はミスズの家から近いよ 』
『 それじゃあー、ウミちゃんかアヤミちゃん? 』
『 アヤミの方! 』
ウミちゃん、アヤミちゃんは従姉妹で同じ家に住んでる美人姉妹。

『 えー!そーなんやー! 』
『 そそそ! 3人目は知っとるかどうかわからんなぁ。』
『 何部だった人? 』
『 バスケ! 』
『 バスケ。。』
片っ端から知ってるバスケ部の先輩の名前をあげた。
でも当たる事はなかった。
知らない人かなぁ。

『 苗字てなに? 』
『 俺と一緒の森 』
『 あ、わかったかも。足きれいで妹おる人っちゃう? 』
『 あー、それかも! 』
『 森 ミナミちゃんやんね!』
『 そそそ! 』
あの先輩バスケ部やったんや。
てゆか、私で4人目。
そんなもんなんかな。

『 そのミナミちゃんはね、俺が小学校の時からずっと好きやってん!
それで中1で告って付き合って1年ぐらい続いたけど別れて、でも3年の卒業する前までちょっとの間もう1回付き合ったんよ! 』
『 えー!そーやったんや!他の人はどんぐらいの期間やったの? 』
『 アヤミは4ヶ月ぐらいかな。
ナルは3ヶ月ぐらい。あいつは最悪やった。 』
『 なんかあったの? 』
『 なんか、ゆうほどの事でもないけどあいつ選んだのはほんとに失敗やった。』
なんかあったんや。
そんな怖い声するほどなんや。

『 ミナミちゃんの時はなんで別れたの? 』
『ミナミは、俺が悪かったんやよ。
俺、重いって言われたんやよね。』
今度は悲しそうな声で話し始めた。

『 ほんとに好きやったから付き合えた時、本気で嬉しかった。
でも、自分でも嫌になるほど重くてさ、返信こんくなったらなんかあったんちゃうかとか、ケンカしても俺は早く仲直りしたいからすぐ謝っちゃってなんも解決なってないとか、色々あってさ。
それで振られたんやよね。 』
今にも泣きそう。
ほんとに好きやったんや。

『 私はそんな付き合ったとかマコトくんが初めてやけど、色々あって大変やったんやね。』

『 おつかれさま。 』

私がそのひと言言ったあと、電話の向こう側から泣き声が聞こえた。