あなたの光になりたいです。

2年 D組 森 大地


えっ。

も、り、だ、い、ち…。

その名前を見てすぐに顔を上げると、
そこには中学の頃の先輩がいた。

大地先輩…?

どうしてここに?

私が動けないでいると、先輩は何事も無かったかのように荷物を拾い行ってしまった。




「夏樹、大丈夫?」



あっ、美海。



「ごめん、大丈夫だよ」


美海は、ホットした顔で。




「なら良かった。」




と言った。

そして、




「てか、さっきの人誰? 知ってる人みたいな感じがしたけど。それに、とってもかっこよかったね」


「何でもないよ。ちょっと中学の頃の先輩に似ていただけ…」




そう言うと美海は何だか腑に落ちないような顔をしたけど「そっか、ならいいや」と言ってくれた。

先輩じゃないのかな?

本当に似ていた。

でも、先輩がここにいるはずない。

それに、あんなに冷たい人じゃない。