あの黒い車…
寄りかかって腕を組んで待ってるのは紛れもなく佐伯先生だった。
「せんせ…」
「竹内!」
街灯が先生をライトアップしてるように暖かい光で照らす。
先生…会いたかった
ずっと会いたかったよ
目からは涙が流れた。
やっぱり好きだよ、いやだ、離れたくない…
いつの間にか両腕を伸ばし、おぼつかない足で先生のもとへ駆け寄った。
ギュッ
「…あっ」
それを受け止めるかのように先生は私を力強く抱く。
体が包まれる温かさに涙がでる。
「…っ」
会いたかったよ、先生
小さく、『ごめん、竹内。ごめん』と先生は謝る。
それは…何に対するごめんなの?
美紀ちゃんと正式に付き合うから別れて
のごめん?
「先生、なんで謝るの?」

