想像すると胸が苦しくなって涙がこみ上げてきたから物理準備室から逃げるように去った。
「うぅ………っ…」
もう、泣きたくないのに
あっという間に職員室に着いた。
泣きそうなのをこらえて「失礼します、雷門先生、いらっしゃいますか。」
そう言ってすぐそこにいた雷門先生の元に行く。
「竹内、やっときたか。
お前、授業サボって何やってたんだ。
いい度胸だな、俺の授業より優先するべき事だったのか。
お前、何しに学校きてんだ!
その年になって優先順位もわかんねぇのか!」
職員室に雷門先生の怒号が響き渡る。
きっと、外にも隣の部屋にも、もしかしたら2階にまで…
私にはそんなことよりさっきの事でパンクしそうだった。
「すみませんでした」
気持ちのこもってない謝罪をする。
「反省してないな。
何してた。言ってみろ
くだらない事だったら、どうなるか分かってるだろうな。」
くだらない事じゃないよ。
大事な話をした。
私の人生を左右する大切な、話だったんだよ。
でも、そんな事言えるわけない。
「お腹痛くてトイレ、行ってました。」
雷門先生にはその返事が気に入らなかったらしく、だったら授業前に言うもんだろ、とガミガミ説教をくらった。
なんで…私ばっかこんなに辛い思いするんだろ…
意味わかんないよ。

