凛side







『距離を置きたい。』





先生がはっきり言ったその言葉が頭の中で反響する。











なんか、悪いことしたかな







それなら、ちゃんと直すよ













毎休み時間『先生!先生!』って訪ねてくるの、煩わしかった?












だったら控えるよ…














だから、だから待ってっ…待ってよぅ、先生










先生の腕にしがみつく。












そんなの、ほんとは嘘だって、、実はドッキリだったって言ってよ、、
















バシッ







腕を掴んでた手が振り払われた。











「…っ」






泣く声も出ず、どうしていいかわからず、ただ、ただ涙が流れる。

















止まって、涙






みっともないじゃんか。












最後に先生に聞き分けのないやつって思われたくないんだから





















私はその場を逃げたくて誰もいないあの図書室に逃げた。