その後、沼田はまた放課後きますね〜と去っていった。
俺、どうしよう
竹内と距離を置くなんて、、、
でも、ばらされたくない。
その気持ちの方が強かった。
一週間の辛抱だ…
そう思って決心した。
そして、お昼休みに竹内が尋ねてきた。
「先生!」
元気よく駆け寄ってくる彼女はやっぱり俺には大切な存在だった。
この笑顔を奪いたくない…
「あのさ、竹内」
なぁに?と振り返るその可愛らしい顔に愛おしいと感じる。
「しばらく、距離を置かないか?」
そういった瞬間、彼女の顔は一気に曇る。
「…っ
私、何か先生の気に触ることした、、?
私のこと嫌いになった?
…」
俺の服を握って離さない竹内の手を振り払う。
ごめんな…
「少し、距離を置きたいんだ。」
ごめん、竹内
大切だからこそ…
振り払われた彼女の手は行き場をなくし、悲しそうな顔からは次から次へと大粒の涙が静かに流れる。
守りたかった笑顔を一瞬で奪ってしまった俺を許して欲しい。
嫌いになったわけじゃないんだ
ごめん、竹内。

